みちのくルカサーのブログ

音楽、ギター、機材等について綴るブログ

スプリッター(分岐)について ・・・ その弐

どうも、みちのくルカサーです。前々回のブログにて、色々なメーカーのスプリッターを紹介させて頂きましたが、今回は スプリッターの使用例(接続例)に関して 色々と綴りたいと思います。( ↓ 前々回のブログ も、是非ご覧下さいね ↓ )今回のブログは、内容盛りだくさん(長いっ!)です。スイマセン ・・・。
michinoku-lukather.hatenablog.com

ちなみに スプリッターとは、1つの音を2つ(以上に)分岐する機器ですが、自分が注目するようになったきっかけは、広がりのある音を出す(空間系エフェクターの接続方法)研究をしていた時です。80年代、90年年代のスタジオ・ギタリストは、こぞって(?)ラックタイプのエフェクターによる 大きなシステムを構築しておりましたが、スプリッターを使って 下図のような ラックシステムを構築していたギタリストが多かったようです。ちなみに、マイケル・ランドゥ大先生は ” YAMAHA SPX-900 ” " Dytronics Tri Stereo Chorus 618 " " Eventide HD3000 " " Lexicon PCM 42 " " Lexicon PCM700 " " Dbx 160A Compressor " " Lexicon MPX-1 " 等 のラックタイプエフェクターにて、ラックシステムを構築していたようです。音の拘りがスゴイですねぇ。

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ちなみに、今でもラックタイプのスプリッターは 販売されておりますので、参考までに、サウンドハウスさんのリンク貼っておきます。↓

www.soundhouse.co.jp

現在では、Fractal Audio Systems , Kemper , Line6 等々のプロセッサー製品が充実している為、ラックによるシステム構築は、もう不要かな・・・? 余談ですが、プロセッサー製品において、ラックシステムのような多彩な接続(ルーティング)を求めるのであれば、断然 Fractal Audio Systems 社の製品が オススメです。(エフェクターの並列接続、直列&並列等、複雑なルーティングが可能。)ラックシステム から Fractal Audio Systems 社の製品へ乗り換えている スタジオ・ギタリスト が多いのも頷けますね。

さて、話をスプリッターへ戻します。

お手軽で効果的なスプリッターの接続例をいくつかご紹介したいと思います。

 1.エフェクター並列接続 

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↑  ポストエフェクト(主に空間系エフェクター等)を 並列(パラ)接続する際に使えます。先ほど説明した 昔のラックシステムと同じ使い方です。スプリッターの後に、ZOOM製等のコンパクトマルチエフェクター等を接続し、空間系エフェクターを重ねる事で、さらに広がりのある音が作れます。

 

 2.DRY and WET サウンド 

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↑ かなり凝った音作りにはなりますが、このような使い方もありかと・・・。あの エディ・ヴァン・ヘイレン が この方法でした。(後に スティーブ・ルカサーへも紹介し、2003年のツアーでは、WET & DRY / スピーカーキャビネット3台 でしたね。)機材が増えるのが難点ですが、歪み音の音痩せは 心配ないですね。

 

 3.スピーカーキャビ&シミュレータ併用 

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↑ 以前のブログでも綴りましたが、ライブで安定した音を出す為に、スピーカーキャビネット と スピーカーシミュレータ を併用する際に、最後にスプリッターを使います。この方法が一番身近な使い方かな? 以前のブログのリンク、貼っておきます ↓

michinoku-lukather.hatenablog.com

 

今回ご紹介したのは、自分が思いついた ほんの一例 です。アイデア次第では、まだまだ色々な使い方があるかと思いますので、新たな使い方が思いついたら、また ブログで紹介したいと思います。みなさんも 色々と研究してみて下さいね。では!