みちのくルカサーのブログ

音楽、ギター、機材等について綴るブログ

気になる空間系ペダル ・・・ BOSS / TE-2

どうも、みちのくルカサーです。空間系のサウンドを ひと工夫したく、最近 このペダルが気になっております。

BOSS / TE-2(Tera Echo)

この TE-2(Tera Echo)は『 ディレイともリバーブとも違う新感覚の空間系エフェクト 』という事で、2013年に発売された 謎多き(?)ペダルです。まずは、気になるサウンドをこの動画で聴いてみて下さい。

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ノスタルジック な サウンド、飛び道具的なサウンド 等、色々と楽しめそうです。搭載されている 4つの ツマミの機能は、以下の通りです。

●E. LEVEL(エフェクト・レベル)
エフェクト音の音量を調節します。右に回すほどエフェクト音が大きくなります。
●TONE(トーン)
エフェクト音の明るさを調節します。右に回すほど明るいサウンドになります。
●FEEDBACK(フィードバック)
エフェクト音の減衰具合を調節します。右に回すほどゆっくり音が小さくなっていきます。
●S-TIME(スプレッド・タイム)
エフェクト音の長さを調節します。右に回すほど長くなります。

ペダルを踏み続けている間、エフェクト音を持続させるホールド機能も搭載。さらに、ステレオ入出力にも対応し、より広がりある立体的なサウンドを演出できるとの事です。又、TE-2は、ローランドのデジタル・テクノロジーである『 MDP(Multi-Dimensional Processing 』により、多次元的なプロセッシングをリアルタイムで実現し、演奏のニュアンスに応じてマイルドなエコー効果から独特の特徴的な残響まで、まるでオーロラのような変幻自在のサウンドを創出し、深くかけても原音が埋れない心地よいサウンド効果が得られるとの事です。クリーン・サウンドでも 歪みサウンド でも色々と使えそうですね。

TE-2(Tera Echo)の 使いこなしは、この動画が参考になるかと思います。是非チェックしてみて下さい。www.youtube.comwww.youtube.comwww.youtube.com

いやぁ~ なかなか 使えそうですねぇ。TE-2(Tera Echo)のような メーカー独自発想のエフェクターは、意外性があって非常にユニークであり、音作りの幅も広がりますね。 

 

ライブ時におけるクリスタル・クリーン・サウンドの出し方

どうも、みちのくルカサーです。80年代 ~ 現在まで 多用されている クリスタル・クリーン・サウンド。歌モノのバッキングでは、特に威力を発揮し、レコーディングで多用されている方も多いかと思います。(澄み切った煌びやかなサウンド、魅力ですよねぇ~)ちなみに クリスタル・クリーン・サウンド とは ↓ このようなサウンド ↓ です。(鈴木健治先生における お手本のクリスタル・クリーン・サウンド ご堪能下さい。)

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この クリスタル・クリーン・サウンド における 最大のポイントは、スピーカー・キャビネット を 通さない(ラインの音)ですが、実際にギター・アンプを使う(スピーカー・キャビネットを通す)ライブ会場では、再現しにくいサウンドだと思います。近年では、マルチ・エフェクター / プロセッサーのライン・サウンド(ヘッドフォンで聞いた音)を そのまま ステージで再現できる FRFRスピーカー(FRFR:Full-Range, Flat-Response の略)という便利なアンプも発売されております。以前のブログでも紹介させて頂いたの、ご興味がある方は、以下リンクよりアクセス頂き、チェックしてみて下さい。

michinoku-lukather.hatenablog.com

ライブ時に FRFRスピーカーを使用すれば 完璧に再現できますが、持ち込み機材が増えるというデメリットがあります。ライブ時に機材を少なくしたい方は、この機材をオススメします。これ ↓ があれば、ライブ時における クリスタル・クリーン・サウンド が コンパクト機材で再現出来るかと思います。

MOOER / TONE CAPTURE GTR

これ、何 ・・・? と思われる方、多いかと思います。このペダルは『 ギター・サウンドを別のギター・サウンドへと変貌させる革新的なペダル(メーカー・ホームページより)』です。イコライザーを活用した ものまね芸人的な エフェクターであり、ストラトレスポール の音を出したり、レスポール で アコギの音を出したり、リア・ピックアップ で フロント・ピックアップ の音を出したり ・・・等々、色々と使えます。

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ライブ(実際にギター・アンプ ⇒ スピーカー・キャビネットを通す)の場合、スピーカーを通しているが、スピーカーを通さない サウンド(なんのこっちゃ?)を再現するべく、MOOER / TONE CAPTURE GTR を使い、以下の手順で基となるサウンドを作ります。

(1) TARGET
ギター ⇒ TONE CAPTURE GTR と接続し、基となる音(例:ストラト・フロントとセンターのハーフトーン)を取込む(キャプチャーする)
(2) Source
ギター ⇒ キャビネット・シミュレーター ⇒ TONE CAPTURE GTR と接続し、ライブで使うギターの音を取込む(キャプチャーする)

これにより『 スピーカーを通しているが、スピーカーを通さない サウンド 』が再現出来ます。この基となるサウンドの後に、コンプレッサー、コーラス、Detune 等 かければ、キャビネットを通しながらも あの クリスタル・クリーン・サウンド が 再現できます。

是非、試して見て下さい。

 

AIを活用して・・・

どうも、みちのくルカサーです。昨今話題となっている AI(人工知能:Artificial Intelligence)の進化により、今まで難しかった事が、簡単に出来る時代になってます。非常に素晴らしい事ですね。楽器の機材においても AI を活用して、憧れのサウンドが簡単に再現できる、頭の中でイメージしていたサウンドが簡単に再現出来る・・・といった時代も遠い話ではないように思えます。

先月まで開催されていた NAMM Show 2024 では、AI機能を持たせた マルチ・エフェクター/プロセッサー が MOOER社 より 発表されました。

MOOER / GE1000, GE1000Li(INTELLIGENT MULTI EFFECTS)

この GE1000/GE1000Li には、AI Equalizer という機能が搭載されており、Self-learning(自己学習)を行い、理想のトーンへ自動的にイコライジングサウンド・タイプに基づいて、マスター・トーンの周波数応答曲線へ自動的に調整)してくれるようです。なんとも魅力的な機能です。

MOOER GE1000/GE1000Li においては、イコライザーのみ AI機能搭載となりますが、今後、更なる進化をして、イコライザー以外に、アンプ、歪み、空間系においても、Self-learning(自己学習)が出来れば、以下の手順で、いつも聴いている オーディオ・ファイル(mp3、WAV 等)から、憧れのギタリストのサウンドのパッチ(RIG)簡単に作れる事も、可能(個人的希望)かと思います。

(1) オーディオ・ファイルを読み込ませる
(2) オーディオ・ファイルからギターの音を抽出
(3) 抽出した音を分析し、アンプ、エフェクターを特定
(4) 特定した アンプ、エフェクターのパラメーターを特定
(5) 上記(3) , (4) より、パッチ(RIG)を作成

こんな事が出来るのも時間の問題ですね。昨今、エフェクターの分野においても、中国勢(MOOER , HOTONE , nuX , JOYO , Donner 等)の台頭がすさまじいですが、中国勢は、AI等の新たな機能を武器に、新たな製品を安価でリリースしてきそうな気がします。今後、とても楽しみですね。

昔(オヤジ・ギタリストが若い時代)は、憧れのギタリストのサウンドを再現する為には、限られた機材、限られた情報の中で、それなりの音しか出せない時代(でも、それが楽しかったのですが・・・)でした。欲しい音が『すぐに』『簡単に』手に入る 現代は、ホント素晴らしいですね。

 

注目機材 ・・・ YAMAHA / PACIFICA

どうも、みちのくルカサーです。エントリー・クラスのギターが多く、お手頃だった YAMAHA / PACIFICA に プロフェッショナルなモデルがラインナップされ、非常に注目しております。

今回ラインナップされた機種は、以下2機種(Pacifica Professional / Pacifica Standard Plus)となりますが、パッと見た感じ、違いが分かりませんねぇ。

2機種の相違点は、生産地(Pacifica Professional:日本 / Pacifica Standard Plus:インドネシア)及び I.R.A 処理の有無 のようで、基本的なコンセプト、構造、パーツは、どちらも一緒のようです。2機種の共通の特徴は、

① ボディの鳴りを高めるデザイン
ヤマハ独自の音響設計テクノロジー /3Dモデリングを用いた科学的なアプローチにより、ボディの鳴りを高め、ネックへの振動を効率的に伝えるデザイン
コンパウンド・ラディアス指板
指板のアールは、254.0-355.6㎜(コンパウンド・ラディアス指板仕様)となっておりは、ロー・ポジションでもコードをきれいに正確に弾くことができ、ソロの際にはハイ・ポジションでのチョーキングが安定
③ 新開発のピックアップ
新開発のピックアップ(Reflectone)は、このモデルのために RUPERT NEVE DESIGNS社との共同開発品したもの。(※ RUPERT NEVE DESIGNS社:プロオーディオの名機を数多く世に送り出してきた伝説的技術者ルパート・ニーヴ氏により設立されたメーカー)タイトに引き締まった低音・明瞭でクリアな高音が特徴的な、モダン且つバランスの良いサウンドを出力。各ピックアップの出力をコントロールしバランスを整えたSSH配列・コイルタップ可能なリアハムバッカーの組み合わせにより多彩なサウンドを実現
④ 信頼のGOTOH製パーツ採用
GOTOH製ロッキングチューナー(SG381 MG-T)と GOTOH製2点支持トレモロブリッジ(510T-FE1)の組み合わせにより、スムーズな操作性と抜群のピッチ安定性を実現
⑤ ステンレス・フレット採用
耐久性に優れ、スムーズなスライド・チョーキングを実現する ミディアム・サイズのステンレス・フレットを採用

尚、Pacifica Professional に施されている I.R.A 処理は、気になりますねぇ。I.R.A 処理(イニシャル・レスポンス・アクセラレーション)とは、完成後の楽器に、適切な振動を与えることで、木材間あるいは木材と塗装膜などに存在するストレスを解消する技術。弾き込んだ楽器に近い状態になり、理想的なボディ鳴りを引き出す事が可能。

 

Pacifica Professional は、2024年3月発売、Pacifica Standard Plus は、2024年2月発売(既に某楽器屋さんで見かけました)との事ですので、違いを確かめてみたいですねぇ。

気になるサウンドは、この動画をチェックしてみて下さい。www.youtube.com

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1990年に発売された ” YAMAHA PACIFICA " は、今年で34年となるロング・セラーのギター。時代により 色々と仕様を変更し、最新モデルでは、モダン・ギターの要素を入れ、より魅力的なギターになった気がします。(モダン・ギター好きは、気になりますよね)

 

機材紹介(ギタープロセッサー)

どうも、みちのくルカサーです。今回は、久しぶりに 使用機材の紹介をしたいと思います。今回紹介するのはギタープロセッサー (↓これ↓) です。ここ数年、宅録では、こればっかり使ってます。(これだけあれば、何でも出来ます。)

Fractal Audio Systems / FM3最近では、Line6 , Kemper , HEAD RUSH , Neural DSP 等々、多くのメーカーより高機能な製品がリリースされている『 ギタープロセッサー 』ですが、以前にラック機材を愛用されていた方、多彩なエフェクト・ルーティング(並列接続等)を好む方は、個人的には、Fractal Audio Systems社の製品がオススメです。尚、国内外のスタジオ系ギタリストの間でも人気が高く、ラック機材から Fractal Audio Systems社の製品へ乗り換えている方が多いです。

Fractal Audio Systems社の製品の特徴としては『 多彩な音色 』『本物に近いリアルなサウンド』『 自由度の高い設定が出来る事 』かと思います。アンプ、スピーカー・キャビネット関連で言えば、

① Cygnus X2 によるリアルなアンプ・モデリング
② 多彩(300種以上)のアンプ
 ⇒ Amplifire model list(リンク)よりご確認下さい
③ 各アンプ、ゲインアップ等のモディファイも可能
④ 多彩(2,000種以上)のキャビネット(IR)
 ⇒ Cabinet model list(リンク)よりご確認下さい
⑤ 2つのキャビネットを個別に設定する事が可能
⑥ Dyna Cabs によるキャビネット詳細設定が可

wiki.fractalaudio.com

wiki.fractalaudio.com

と言った感じです。どのサウンドも、ホントにリアルで、リアル・アンプでレコーディングしているようです。(よだれモノのサウンド・・・)

歪み系、空間系のエフェクトも 非常に充実しており、これ(FM-3)さえあれば、ホントに 他は何も要りません。素晴らしいです。今回のブログだけでは、とても言い尽くせない為、今後も このブログで Fractal Audio Systems / FM-3 の素晴らしさを色々と紹介させて頂く予定です。お楽しみに!

尚、気になるサウンドは ↓こちら↓ からチェックしてみて下さい。ちなみに自分は、この動画で FM-3 の購入を決意しました。

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おまけに、Dyna Cab の動画も貼っておきますので、是非ご覧になって下さい。リアルなサウンド、ご納得頂けるかと思います。

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FM-3 は、CPU性能上、ラック製品(Axe-FxⅢ)より 出来る事が限られますが、サウンド・クオリティは、上位機種である Axe-FxⅢと同等ですので、宅録用で使う場合、個人的には充分な仕様です。(コンパクトなのも嬉しいですし。)でも、FM3 MARK II Turbo も気になるなぁ・・・。

 

クォーター・パウンド・タイプのピックアップ

どうも、みちのくルカサーです。ここ近年は、EMG製ピックアップを多用しておりますが、先日、久々に TOTO - Goodbye Elenore の PV を見て、70年代後半 ~ 80年前半に流行った クォーター・パウンド・タイプのピックアップが 恋しく(懐かしく)なりました。

クオーター・パウンド・タイプのピックアップ

クオーター・パウンド・タイプのピックアップは、従来のシングルコイル・ピックアップより パワーがある分、ノイズも多いですが、個人的には、ハムバッカー・ピックアップより 低音が抑えられており、こもらず、前に出てくる音(耳に入ってくる音)が 気に入っております。又、タップが可能なタイプもあり、多彩な音作りが出来るところも魅力です。(参考音源として、この動画 ↓ TOTO - Goodbye Elenore PV ↓ を是非お聴き下さい。)

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クオーター・パウンド・タイプのピックアップの有名どころと言えば、

・SCHECTER F500シリーズ
・SCHECTER MONSTER TONE
・Seymour Duncan SSL-4シリーズ
・TOM ANDERSON SAシリーズ
・James Tyler JTO

といった感じでしょうか。70年代後半 ~ 80年代 は、SCHECTER F500シリーズ(現在は、生産中止)が流行り、憧れのピックアップでした。当時、SCHECTER F500シリーズ を使用していた ギタリストは、Jeff Beck , Ritchie Blackmore , Steve Lukather あたりが有名でしたが、Steve Lukether は、EMGと出会う前は、SCHECTER F500T(タップ・タイプ)を愛用されておりました。初期 Valley Arts製ストラト(写真右)MOON製ストラト(写真左)で使用されていたのは。有名な話ですね。

当時の LUKE サウンドを再現したく、生産中止となっている SCHETER F500 を色々と探したところ、Q pickups社製のピックアップに行き着きました。Q pickups社は、クロアチアのピックアップ・メーカーであり、復刻モデルも作っているようです。(F500の見た目もオリジナルを再現!)これ ↓

これは気になりますねぇ~。オリジナルに近いこのピック・アップで、70年代後半 ~ 80年前半の Lukeサウンド再現を試してみようかなぁ~。

Q pickups社のピック・アップは、種類多く、気になるメーカーですね。クオーター・パウンド・タイプ 以外も試してみたくなります。ご興味のある方は、この ↓ リンク ↓ よりアクセスしてみてください。

qpickups.com

 

Little Walter Tube Amps

どうも、みちのくルカサーです。最近、Little Walter Tube Amps に注目しております。近年、プロギタリストの愛用者も多く、非常に気になります。(Little Walter Tube Amps は、Phil Bradbury(写真左)が設立した米国のアンプメーカー)

Phil Bradbury & Robben Ford

Little Walter Tube Amps は、クリーン、クランチ系を得意とするアンプ(フェンダー系)のようですが、以下の共通デザインと構造で生産されております。

(1) 基板を使用せず、ポイント・トゥ・ポイントのハンドワイヤリング
(2) 最良のトーンを達成するための最短の信号経路
(3) 高品質シグナル・キャバシターを採用
(4) レコーディングやPAコンソールへダイレクトに接続可能なラインアウトを装備。
(5) 米国ノースカロライナ州エストエンドで、Phil Bradburyによる丁寧なハンドクラフト
(6) Series 8 には、プリアンプ、パワー、整流器のすべてに八極管を使用し、ダイナミックな応答性を高めている
(7) Series 9には、より高いゲインとパンチを得るためにNoval(9ピン)真空管を採用

気になるサウンドは ↓ こちらの動画 ↓ をチェックしてみて下さい。煌びやかで、味のあるトーンが なんとも魅力的ですねぇ~。

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う~ん・・・。いい音してますねぇ。個人的には、Robben Ford が使用している " 59 " というモデル(↓これ ↓)が気になります。

Little Walter Tube Amps 59'

このモデルは、9ピン・プリアンプ管 / 50Wのモデルです。尚、Robben Ford は、スピーカー・キャビネット:TS310(Eminence Legend 1028 / 10" / 35W / 8Ω × 3台)を使用されております。

最近、DIMENSION の 増崎孝司さんもご使用されているようで、注目ですね。(毎回、音作りにおいて、増崎孝司さんの機材を参考にさせて頂いております。有難うございますぅ!)

増崎孝司さんの X(旧ツイッター)リンクよりチェックしてみて下さい。

 

日本では、株式会社オカダインターナショナルさんが代理店となってるようで、国内の楽器屋さんでも見かける機会が多くなりました。是非、試奏してみたいとおもいまぁ~す!

Little Walter Tube Amps の Facebook  及び ホームページのリンクを貼っておきますので、ご興味のある方は、是非ご覧になって下さいね。

www.facebook.com

www.littlewaltertubeamps.com