どうも、みちのくルカサーです。エントリー・クラスのギターが多く、お手頃だった YAMAHA / PACIFICA に プロフェッショナルなモデルがラインナップされ、非常に注目しております。
今回ラインナップされた機種は、以下2機種(Pacifica Professional / Pacifica Standard Plus)となりますが、パッと見た感じ、違いが分かりませんねぇ。
2機種の相違点は、生産地(Pacifica Professional:日本 / Pacifica Standard Plus:インドネシア)及び I.R.A 処理の有無 のようで、基本的なコンセプト、構造、パーツは、どちらも一緒のようです。2機種の共通の特徴は、
① ボディの鳴りを高めるデザイン
ヤマハ独自の音響設計テクノロジー /3Dモデリングを用いた科学的なアプローチにより、ボディの鳴りを高め、ネックへの振動を効率的に伝えるデザイン
② コンパウンド・ラディアス指板
指板のアールは、254.0-355.6㎜(コンパウンド・ラディアス指板仕様)となっておりは、ロー・ポジションでもコードをきれいに正確に弾くことができ、ソロの際にはハイ・ポジションでのチョーキングが安定
③ 新開発のピックアップ
新開発のピックアップ(Reflectone)は、このモデルのために RUPERT NEVE DESIGNS社との共同開発品したもの。(※ RUPERT NEVE DESIGNS社:プロオーディオの名機を数多く世に送り出してきた伝説的技術者ルパート・ニーヴ氏により設立されたメーカー)タイトに引き締まった低音・明瞭でクリアな高音が特徴的な、モダン且つバランスの良いサウンドを出力。各ピックアップの出力をコントロールしバランスを整えたSSH配列・コイルタップ可能なリアハムバッカーの組み合わせにより多彩なサウンドを実現
④ 信頼のGOTOH製パーツ採用
GOTOH製ロッキングチューナー(SG381 MG-T)と GOTOH製2点支持トレモロブリッジ(510T-FE1)の組み合わせにより、スムーズな操作性と抜群のピッチ安定性を実現
⑤ ステンレス・フレット採用
耐久性に優れ、スムーズなスライド・チョーキングを実現する ミディアム・サイズのステンレス・フレットを採用
尚、Pacifica Professional に施されている I.R.A 処理は、気になりますねぇ。I.R.A 処理(イニシャル・レスポンス・アクセラレーション)とは、完成後の楽器に、適切な振動を与えることで、木材間あるいは木材と塗装膜などに存在するストレスを解消する技術。弾き込んだ楽器に近い状態になり、理想的なボディ鳴りを引き出す事が可能。
【ヤマハ豆知識】
— Yamaha Guitar Japan (@yamahaguitar_jp) 2020年9月29日
I.R.A.(イニシャル・レスポンス・アクセラレーション)
完成品に適切な振動を与えることで塗装と木部間、パーツと木材間などにあるストレスを解消する独自技術
この処理を施すことで、ギター・ベースは弾き込まれたのと同じような状態へ
より深みある理想的なボディ鳴りの為に pic.twitter.com/5AASPRh7zO
Pacifica Professional は、2024年3月発売、Pacifica Standard Plus は、2024年2月発売(既に某楽器屋さんで見かけました)との事ですので、違いを確かめてみたいですねぇ。
気になるサウンドは、この動画をチェックしてみて下さい。www.youtube.com
1990年に発売された ” YAMAHA PACIFICA " は、今年で34年となるロング・セラーのギター。時代により 色々と仕様を変更し、最新モデルでは、モダン・ギターの要素を入れ、より魅力的なギターになった気がします。(モダン・ギター好きは、気になりますよね)