どうも、みちのくルカサーです。今回は、久々に スタジオ系ギタリスト 定番ラック機材 をご紹介したいと思います。第7弾となる今回は、VHT Power Amp です。VHT製パワー・アンプ も 多くのギタリストのラックでよく見かけた 憧れの機材でした。代表的なモデルとしては、
(1) Classic(2100)
(2) 2150
(3) 2502
(4) 2902
あたりですかね・・・。VHT は、1989年に創設されました。創設者 Steven Fryette(スティーブン・フライエット)は、もともと Valley Arts のリペア職人であり、エディ・ヴァン・ヘイレン、スティーヴ・ルカサー、ラリー・カールトン、トミー・テデスコ、ライ・クーダー、バズ・フェイテン、カルロス・リオス、デュアン・エディ 等 最前線の大物ミュージシャン達の仕事を多数手がけ、修理、改造等のスキルを磨いていったようです。尚、VHTを創設した1989年と言えば、ラック・システム全盛という時代でもあった為、タイミングも非常によかったようですね。代表的なモデルをいくつか紹介していきましょう。
(1) VHT / Classic(2100)
↑ Classic(2100)は、パワー管に EL34 を計8本使用する 100Wステレオ仕様。スティーブ・ルカサーも使用していたことで有名です。
(2) VHT / 2150
↑ 2150 は、パワー管に KT88 を計8本使用する 150Wステレオ仕様。VHT製パワー・アンプの中で最初に作られたパワー・アンプ単体機であり、VHTの名を世界に知らしめたモデルです。
(3) VHT / 2502
↑ 2502 は、パワー管に EL34 を計使用した 50Wステレオ仕様。1990年代前半に発表されたミドル・クラスのステレオ・パワー・アンプ であり、超ハイエンド機として 既にプロの間で注目を集めていた “ Classic(2100)” や “ 2150 ” の巨大すぎるパワーを、あえて汎用性のあるハーフ・パワー(“2502”は片チャンネル50W、“2902”は90W)に制限し、又、筐体も2Uラック・サイズに納めたコンシューマー筐体としてリリースしたことにより、世界的に爆発的な大ヒットを記録しました。
(4) VHT / 2902
↑ 2902 は、パワー管に KT88 を計使用した 90Wステレオ仕様。2502 同様、大ヒットモデルです。
上記以外で 2000年代になってからは、アカデミックなアメリカン・サウンドをVHTのクリアなトーンで再現したいユーザーからの熱い要望により、6L6ベースの漆黒のモデル “ 2562 ” も限定生産されておりました。現在は、VHTブランドの生産はなく、Fryetteブランドとなってますが、やはり 憧れの機材ですね。一度で良いので、全機種 弾き比べをしてみたいなぁ~。