みちのくルカサーのブログ

音楽、ギター、機材等について綴るブログ

注目機材 ・・・ ステンレス製フレット

どうも、みちのくルカサーです。みなさんは、ステンレス製フレットって、ご興味ありますか? 最近は、色々なギターに採用されている ステンレス製フレットですが、結構良さそうな気がしています。

一般的なフレット(ニッケル・シルバー製)は、長年使っていると、写真のようなフレット減りは、避けられません。フレットの減りが大きくなると、

・正確な音程が出せなくなる
・弦がビビる
・ビブラートやチョーキングしにくい

等々の不都合が生じます。すり合わせで解決できる高さが残っていれば、フレットの交換はせず、すり合わせで対応できます。しかし、何回もすり合わせを行ったフレットのようなフレットが低くなりすぎているものは交換(リフレット)が必要になり、結構な出費となりますよね。

ステンレス製フレットは、一般的なニッケル・シルバー製フレットと比べて耐久性が高く、以下のようなメリットがあるようです。

・耐久性が非常に高く、磨り減る心配がない
・錆びやくすみがなく、メンテナンスの手間がない
・音の立ち上がりが良い
・サスティーンが優れている
・なめらかでスムーズな弾き心地

酸化による曇りや錆びが生じず、いつでも ツルツルでピカピカなステンレス製フレットは、その滑らかな弾き心地のアドバンテージだけでなく、久しぶりの休日、ふとギターを手に取った時に、フレットに曇り一つなく直ぐに気持ちよく演奏に入れる爽快感が魅力でもありますねぇ。

尚、ステンレス製フレットは、一般的なニッケル・シルバー製フレットよりも硬すぎるが故に「高音ばかりが強調された音質になってしまう」という、決定的な欠点も併せ持っているようです。

このような問題に対し、音質に拘って開発したステンレス製フレットが  " FREEDOM CUSTOM GUITAR RESARCH " より発売されており、非常に気になってます。(従来のステンレス製フレットよりも、硬度を大きく下げて製造されているとの事。)

(1) ステンレス製フレット「SPEEDY」
ステンレス製フレット「SPEEDY」は、ステンレスらしい高い耐久性と、鋭い音の立ち上がりを持ったフレットです。従来のニッケルシルバー製フレットがビッカース硬度「200」に対し、ステンレスフレット「SPEEDY」は「210」と、硬めのニッケル・シルバー製フレットよりもやや硬い硬度を持たせ、ニッケルシルバー製フレットに近い音質のまま、ステンレス製フレットの持つメリットを手に入れています。音の立ち上がりが早くなり、右手での抑揚が付けやすく、ピッキング時の音抜けが向上します。
また、グリス、チョーキングやヴィブラートもスムーズに出来るといった特徴を持っているので、ハードロックやメタル等アグレッシブなプレイをされる方や、スラップを多用したり、さらにもう一歩の表現力を求めるベーシストにお勧め致します。
耐久性は従来のニッケルシルバー製フレットと比較した場合、約倍以上の寿命があります。

(2) ステンレス製フレット「WARM」
ステンレス製フレット「WARM」は錆びの来ないクリーンな弾き心地と滑らかさはそのままに、音色に関しては、まるでニッケルシルバー製のフレットを弾いているかのように「柔らかく」「暖かい」ウェットな響きがするフレットです。従来のニッケルシルバー製フレットがビッカース硬度「200」に対し、ステンレスフレット「WARM」は約「160」とより柔らかい硬度を持たせ、ステンレス製フレットの持つメリットである「メンテナンスフリー」という特性を持ちながら、ニッケルシルバー製フレットの音質併せ持たす事が出来ました。耐久性は、既存のニッケルシルバーフレットとほぼ同等となります。ヴィンテージサウンドを好まれる方や、立ちの速い音色が好みではない、
柔らかい音を好まれる方にお勧め致します。

 

サイズも多種多様であり、色々なギターに使えそうです。

これは、是非とも試してみたいですねぇ。みなさんも如何でしょうか?