みちのくルカサーのブログ

音楽、ギター、機材等について綴るブログ

ハムバッカーの配線について

どうも、みちのくルカサーです。今回は、ピックアップ(ハムバッカー)の配線による 音色の違いを ご紹介したいと思います。ご存知の通りハムバッカーは、 2つのコイルを持つ構造ですが、2つのコイルの接続(配線)方法を 工夫することで、色々な音が出せますので、音の表現の幅も広がります。又、ハムバッカーの種類によって、音のニュアンスも変わります。是非、色々と試してみて下さい。

 

1. ハムバッカーの芯線数

ご存知の方も多いと思いますが、ハムバッカータイプのピックアップは、『 2芯タイプ 』と 『 4芯タイプ 』があります。色々な配線をするには、『 4芯タイプ 』をお選び下さい。

 

2. 配線の種類

ハムバッカーの配線方法の種類は、以下となります。

・ シリーズ(直列)

・ パラレル(並列)

・ コイルタップ(スプリット)

・ フェイズアウト

 

(1) シリーズ配線

いわゆる普通の配線(みなさんお馴染みのハムバッカーの音)です。2つのコイルを直列で配線しているのです。配線は、こんな(↓)感じです。ちなみに 2芯タイプハムバッカーは、内部で既に 2つのコイルが接続されており、外から見た場合、2芯となっております。

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(2) パラレル配線

明るく、張りのある シングルコイルに近いサウンドになります。シングルコイルを2つ並べる配線構造ですので、3S ストラトで例えるなら、リア+センター 又は、フロント+センター の いわゆる 『ハーフトーンサウンド』に近い音が出せます。ちなみに ノイズは少なめです(ハムキャンセルされる)ので、使い勝手が良い音ですね。配線は、こんな(↓)感じです

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(3) コイルタップ配線

パラレル配線同様に明るい音で、シングルコイルに近いサウンドになります。コイルタップの場合は、1つのコイルのみの接続となる為、従来のシングルコイル同様に、ノイズが多めになります。(ハムキャンセルされない) 配線は、こんな(↓)感じです

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(4) フェイズアウト配線

悪く言えば、細い音・・・ですが、個性的な音です。(言葉での説明が難しい・・・)代表的なギターで言えば、ブライアン・メイ の Red Special や フェンダームスタングには、フェイズサウンド用のスイッチが搭載されており、フェイズサウンドが楽しめます。配線は、こんな(↓)感じです

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個人的に興味のある Ibanez AZ シリーズ(2ハム)は、上記のような配線を使い、2ハムなのに、多彩な(5 Way スイッチ)音色が出せ、とても魅力です・・・。

 

実施のサウンドは、動画でチェックして下さいね。

↓ シリーズ/パラレル/コイルタップ配線 ↓

www.youtube.com

↓ フェイズアウト配線 ↓

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